10BASE-2

 10BASE-2はケーブル直径が5mmほどの同軸ケーブルを使う。この同軸ケーブルは10BASE-5に比べれば細いため柔軟である。最近では10BASE-Tで使うHUB等の機器が安価に購入できるので、10BASE-2を使う機会は減ってきたが、以前はオフィス内の配線に良く使われていたものだ。しかし10BASE-2は端末を数珠繋ぎになるように配線するため、台数が多いフロアーでは引き回しが大変だと言うこともある。

 10BASE-2を詳しく説明しよう。この同軸ケーブルのことを通称シンワイヤーという。これは生まれた当時は10BASE-5に比べれば細い同軸のためこのような名前がついたらしい。ネットワーク屋さんがシンワイヤーと言ったら、10BASE-2のケーブルのことだと覚えておいて損は無い。

 このケーブルの接続方法だが、10BASE-5と同様にケーブルの両端に50オームのターミネーターを接続する。このターミネーターの間、つまり1セグメントの最大長は185mで、ここには最大で30台までの端末を接続することができる。またセグメント間にリピーターを接続することで、最大で5セグメント925mまでの延長が可能である。

ターミネーター

末端の接続

 敷設にもやはりルールがある。ケーブルの最小半径が10cm以上なので、10BASE-5に比べれば狭い場所での折り曲げができるが、やはり急激に曲げて敷設することはできない。

 さて、このケーブルに端末を接続する方法だが、ケーブルの任意の位置にT型のBNCコネクタと言うものを設置し、これを直接接続機器の10BASE-2ポートに接続する。このT時の両端に隣同士になる端末へのケーブルを接続していくことになる。つまり1つの端末に2本のケーブルが出ているような接続になり、この配線方法を接続台数分だけ数珠繋ぎにしていくわけだ。また端末間、つまりT型BNCコネクタ間は最低でも50cmの間隔を設けなければならない。

 この10BASE-2は以上述べたように、10BASE-5に比べれば取りまわしは容易であるが、接続方法が数珠繋ぎのようになっているため、オフィスのレイアウト変更を行うなど、端末の移動が発生した場合等は再配線が面倒だと言うことも言える。現在では、基幹部分を10BASE-5で、端末の接続には10BASE-Tを使うのが一般的だ。ただし、10BASE-2は同軸ケーブルを使っているのでやはりノイズには強い。10BASE-5ほど大げさではなく、安価に近距離の基幹配線として利用すると言う方法もあるだろう。


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